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歯科金属アレルギー

恐ろしい歯科金属アレルギーを経験して

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、顔の痒み、赤ら顔


口の中の金属の影響が、手や顔に出るとは思いませんでした。素人が思わないばかりか、皮膚科医も、良く知らないようです。だから皮膚科ではステロイド剤を処方する程度。原因を絶たないで、対処療法をするのですから、良くなる訳がありません。むしろステロイド剤の副作用が恐くなります。

歯科金属アレルギーに詳しい歯科医の間では、代表的な症例のようですが、歯科医に行って手を見せる患者はいないでしょう。だから、この病気は原因不明として、治らない、いやむしろ薬害で悪化してしまう病気なのです。

でも、原因を突き止めて、きちんと対応すれば治る病気です。完治した者が、患者の立場で記録したのがこのページです。医師でも医療関係者でも有りませんので、誤解や偏見も有ると思います。しかし、自らの経験を実況中継的に記録することで、同じような悩みを持った方の、お役に立てれば幸いです。

発病:2004年3月。
全ての歯科金属除去:2004年7月26日
完治したと思われる時期:2005年2月頃。

 

纏め
1.症状
(1)下唇、その下の皮膚が爛れたような感じになり、酷いときは唇の粘膜がが切れて体液が出ます。
(2)顔が赤くなり痒みを伴います。この部分は汗も出にくいようで、保湿クリームを着けないと辛くなります。

(3)手のひらが赤くなり、プツプツと小さな膿疱を生じ、暫くするとそこから皮が剥けてきます。

2.原因
(1)口の中の歯科金属が溶け出して口の中では無く、顔や手足に影響を及ぼす金属アレルギーと考えられます。
(2)他の原因でも同様な症状が出る場合も有ると思いますが、皮膚科で診察を受けてステロイド剤を処方されても症状が改善しない場合には、口の中の金属を疑ってみるのも解決策です。

3.検査法
一般的にパッチテストで原因金属を突き止めるのが基本と言われています。でも筆者の場合は全ての金属に陰性でした。ただし仮の入れ歯に金属を埋め込み1ヶ月ほど放置すると、上記の症状が再現されました。パッチテストでは反応しなくても歯科金属アレルギーが起こる可能性があると考えた方が良いと思います。口の中でゆっくりと溶け出して身体の中を回るのと、接触アレルギーは別の場合が有るのかも知れません。
(ここのページをご覧になった方からメールを頂きました。その方も症状があるのに、パッチテストでは陰性だったそうです。現在歯科金属を取り除いています。症状が改善されたら再度メールを頂ける事になっています。)

4.対策
(1)抜本的な対策は歯科金属を取り除くしかありません。
(2)温泉、硫黄含有の洗顔剤、保湿クリーム等を試しましたが抜本的な対策にはなりません。顔の痒みを和らげるのには洗顔して保湿クリーム、唇の違和感にはリップクリームが症状を緩和はしてくれました。でも、金属を除かない限り治りません。

 金属代替セラミック材料 ブリッジでは金属代替はなかなか難しい。筆者も最初繊維強化樹脂で作りましたが直ぐに壊れました。そこで2005年春に国内でも認可されたジルコニアを試しました。結果は長いブリッジでも壊れることなく使えています。 

 

1.発症まで
(1)2004年1月中旬、左下のインプラントに被せた14金製ブリッジに違和感を感じ、市内の大きな病院の歯科で受診。ブリッジが割れているので、作り直しをすることに決定。
(2)紆余曲折が有って3月初旬に14金のブリッジが付く。何の説明もしない歯科医だったので、使用金属の詳細は分からないが、サファイヤ製インプラントに白い金属の鞘を被せ、その上に14金のブリッジを付けたようです。
(3)この治療途中に唇の下、顎の一部の皮膚が変になりました。痒いような、顎の下が晴れるような感じがしました。たまたま腰痛のため通っていた整形外科で、ステロイド剤を処方される。

2.発症
(1)3月中旬、唇の下、顎の一部の痒みは治らず、顔の大部分がお面を被ったように赤く変色。痒みもあります。ほぼ同時期に手のひらの一部も赤くなって、皮が剥けてきました。
(2)顔はステロイド剤の副作用を疑い、皮膚科を受診、手も診て貰いました。皮膚科医の診断は、顔はステロイド剤の副作用では無いが、代わりにワセリンを塗る指示。手はストレスによる異汗性湿疹との事でステロイド剤とレスタミンの混合軟膏を処方される。ストレスは無いと言うと、そう考えるのがストレスとの事で、はなはだ原因不明。
(3)皮膚科医の指示通りの薬を付けて2週間、顔の症状は更に悪化。能面くらいの大きさの、赤い仮面を付けたようになり、夜は痒くて眠れないほど。手の症状は少し改善されると、また皮が剥けるのを繰り返し、次第に程度が酷くなっていきました。

3.原因解明
(1)今回の歯科治療の噛み合わせが具合悪いので、近くに開院したばかりの歯科医院で4月中旬受診。
(2)もしやと思い、Googleで歯科金属、アレルギーを検索。手の症状は全く同じだろうと思われる症例が出てきました。病名は掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)です。

「皮膚科などでも原因がわからずステロイド軟膏が処方されたり」の記述が有りますが、正にそのとおりの誤診でした。歯科金属アレルギーでは有名な症例でも、皮膚科医は知りません。
(3)顔については良く分かりません。でも、どう考えても1月から歯科治療を始めてからの発症。それにこの歯科医の治療はどうも怪しかった。そんな事から、これも歯科金属アレルギーを疑いました。
(4)今度の歯科医師に相談すると、皮膚科で金属パッチテストの受診を勧められる。熱心な先生で、パッチテストの出来る病院を調べてくれたので、そこの病院へ。
(5)病院の皮膚科に状況を話し、金属のパッチテストをやって貰う。ところが反応する金属は無し。
(6)歯科医と相談の結果、ブリッジを外すことに決定。今回の歯科医を全面的に信じることにする。

4.歯科金属の除去とその後の経過。(これまでの経過を思い出して記述)
(1)2004年5月21日、ブリッジを除去。やはりサファイヤのインプラントには、金以外の金属で鞘が被せてありました。
(2)5月23日(ブリッジ除去2日後)
久しぶりに良く眠れました。熱が下がった朝のような、病気が抜けたような、少しけだるいのに、サッパリした目覚めでした。顔の方は見た目の変化は有りませんが、手は驚くほど良くなっています。金属除去効果が既に出たのか、手の回復期にあるのか、期待は膨らみます。
(3)5月25日(ブリッジ除去4日後)
手の障害は、これで完治に向かうかなと思われるほど回復、顔の赤み、痒みも薄皮を剥がすように、少しずつ少しずつ回復してきました。
(4)5月28日(ブリッジ除去7日後)
手の症状再発。ただこれまでの再発とは少し状況が違うようです。顔の方は、少しずつ少しずつ良くなっています。
(5)6月4日(ブリッジ除去14日後)
顔の赤みは殆ど分からない程に回復。未だ顎の下に痒みは残りますが、この症状も歯科金属アレルギーだったのだと確信出来る回復です。手は一度再発して、また回復。でも、完全では無いようです。
歯には未だ金属が残っていますので、それも除去する事にしました。来週からほぼ1ヶ月掛かります。
(6)6月11日(ブリッジ除去21日後)
顔の赤みは分からないようになりました。赤みは完治でしょう。顎の下の痒みは未だ少し。手は弱い再発を繰り返しています。本日、右下のブリッジを除去。こちらは金だけで作られていました。
(7)6月16日(ブリッジ除去21日後、更に別のブリッジ除去5日後)
顔は良くなりましたが、手は再発しています。しかし、金属除去前とは状況が違います、あれほどは酷くなりません。完治までには時間が掛かるのか、未だ他の部分の金属が影響しているのか、良く分かりません。

5.歯科金属の除去とその後の経過。(経過を実況中継的に記述)
(1)2004年6月17日(ブリッジ除去22日後、更に別のブリッジ除去6日後)
これからは状況をその日に記述します。これまでは思い出して書きましたので、細かなニュアンスが現れていないところも有ったかも知れません。今日からは、その日の状況ですから、細かなニュアンスが表現できるメリット、思い違いのデメリット両方有ると思います。歯科金属アレルギーに襲われた一人の患者のドキュメンタリーと思ってください。
皮膚科医が金属アレルギーとは考えられないと言った顔の赤みは、もはや有りません。痒みも顎のごく一部に残るだけ、再発も見られません。それに反して手は、また膿胞が現れています。状況は以前とは違うので、治るには時間が必要なのかなと思います。一度体内に入った金属イオンは、そう簡単には抜けないのでしょう。指は綺麗になってきたので、もう少しと期待しています。

(2)6月21日(ブリッジ除去1ヶ月後)
前の歯科医が治療した怪しげなブリッジを除去し、1ヶ月が過ぎました。随分と日にちが経ったような気がしていましたが、たったの1ヶ月。顔は顎の一部に痒みが残るものの、お面のような赤みは全く有りません。再発もなく順調な経過です。手も今日現在は、ほぼ治ったかなと思えるほど。ただ、何度か再発を繰り返していますので、これで大丈夫との自信もありません。
そんな事で、この記録はまだまだ続く予定です。

(3)6月22日
左上前歯(差し歯)を補強していた金属除去。白いネジのような金属でした。手には少し膿疱出現。

(4)6月24日
再発した手の掌蹠膿疱症は、これまでと少し様子が違います。膿疱の部分が穴のように抜け、これまでのように、ひび割れたように皮が剥けることはありません。着実に良くなっているようです。差し歯の金属も悪さをしていたように感じます。

(5)6月25日。
左上奥歯に詰められた金属除去。除去してみると虫歯になっていたので、仕方なく神経を抜いて治療開始。

(6)7月21日(ブリッジ除去2ヶ月後)
歯科金属を除いて2ヶ月が経ちました。除去1ヶ月後と余り変わりません。顔の赤み、痒みは、ほぼ良くなったものの、顎の一部には痒みが残り、手の掌蹠膿疱症は弱い再発を繰り返しています。金属除去後3ヶ月で再発しなくなったとの
報告も有りますし、未だ口の中には金属が残っていますので、その影響もあるのでしょう。一度溶け込んだ金属イオンが、そう簡単に排出されるとも思われませんので、時間が必要なのでしょう。
それでも体調は確実に良くなってきました。金属の影響が徐々に、徐々に消えている、そして歯科金属完全除去までもう少し。あと2週間以内には、最後の金属を除去できるはずです。

(7)7月26日
最後に残った右上奥のブリッジを除去。これで全ての金属が無くなりました。ここで使われていた金属は、最初に取ったブリッジと似た金属が使われていたそうです。

(8)8月9日
今日の独り言に書いたものを、そのまま引用します。
じっと手を見る。啄木ではありませんが、手を見ています。今日は最後の歯科金属を取り除いて2週間目。何度か再発を繰り返して、今日はかなり良い状態。これが完治へ向かう直前なのか、再発前の一休みなのか、未だ分からないところ。
僅かに残っていた顎の下のしつこい痒みも、余り気にならない状態になってきました。最初の金属を除いたときも、顔から回復が始まりましたから、歯科金属を全て除いた効果は確かなようです。

(9)8月12日
掌蹠膿疱症が両手で再発。完治までの道のりは未だ遠そう。

(10)8月17日。
今日の独り言に書いたものを、そのまま引用します。
最後に残った歯科金属を除いて3週間が過ぎました。その間、何度か掌蹠膿疱症の再発は有りましたが、今朝の手は治ったのかなと思わせるほど綺麗になっています。顎の下の痒みは未だ僅かにあるものの、汗が出始めました。どうやら汗が重要なポイントのようです。顔の中心部のほぼ全面が、お面を被ったように赤かった時も、その部分は汗をかきませんでした。治ったのと、汗をかき始めたのがほぼ同時ですから、金属が汗腺に何らかの影響を与えているのでしょう。
手の掌蹠膿疱症だった部分は、未だ汗が出ません。再発の予兆なのか、治る直前なのか、未だ分かりません。それでも最初の金属を除いて約3ヶ月、最後の金属を除いて3週間。完治直前のような気分のする朝です。

(11)8月18日
弱い再発。温泉、サウナに入って膿疱が消える。果たしてこのまま快癒するか、未だ疑問。

(12)9月16日
10年以上前に入れたインプラントはサファイヤなので、やはり上部に金属を被せる必要があるとのこと。金で作ってもらいました。口の中から全ての金属を取り除く計画は一部変更になりました。掌蹠膿疱症の弱い再発は続いていますが、徐々に徐々に程度が良くなっています。

(13)10月11日
金属を除き始めて約5ヶ月、最後の金属を除いてから約3ヶ月が経ちました。顎の痒みは殆どありません。掌蹠膿疱症も殆ど治ったようです。一部に発疹のようなものが再発しますが、以前のような膿疱は見られません。上記(6)で引用したように金属を除いて3ヶ月が、どうやら一つの目安のようです。恐らく完治も間近だと思います。

(14)11月13日
最初に症状が出たところから治っていくようです。右手の掌(親指側)は完治、左手の掌(親指側)にほんの少しの再発、右手の小指側の手のひらがもう少し。
ただ指先には顕著な再発があります。両手の薬指の先が一番酷く、両手の小指に少々、左手の中指にごく僅か。他の指は大丈夫です。中国医学では指と臓器が繋がっているとか聞いたことが有りますので、未だ臓器の何処かが金属の影響を受けているのかも知れません。
それでも、発症した頃に比べたら大違い。さっと手のひらを見た程度では、症状が有るのは分からないほどに回復しました。

(15)11月19日
唇、顎に金属アレルギーのような症状が出ました。下唇の下部が赤くなり、顎全体がむづ痒い。3月に生じていた症状に似ています。もしかしたら9月16日に入れた金合金が原因かも知れません。疑わしきは取り除くで、本日その金属を除去して貰いました。

(16)11月26日
やはり金属アレルギーでした。19日に金属を散り除いて、直ぐに唇に心臓が有るような痛みは消えましたが、腫れは更に5~6日後が山でした。恐らく腫れがもたらした小さな傷を治そうとする力だと思いますが、唇やその下から透明な液体(リンパ液?)がしたたるほど出ました。丸一週間過ぎて、下唇の先端が少し痛いものの、ほぼ元通りに回復してきました。
前項(14)に書いた指先の再発は、今回の金属が原因だったのかも知れません。更にその一週間ほど前に顔が又赤いようだとの妻の発言も、今回の症状の予兆だった気がします。
今回の症状は金属を入れて約2ヶ月、前回は明確な記録が無いのですが、やはり大まか2ヶ月後に発症したようです。どうやら歯科金属アレルギーは金属を付けてから、ほぼ2ヶ月で発症すると考えて良さそうです。その症状も掌蹠膿疱症だけではなくて、顔が赤くなる、下唇やその下が赤く腫れる、顎が痒くなる、そんなアレルギー症状も歯科金属によるものと思われます。

(17)2005年12月20日。
1年近くも記録の記載が飛んでしまいました。結局歯科金属を全て取り除くことで、現在アレルギー症状は無くなりました。その間の金属アレルギーの検査もしましたが、結果は思わしくありませんでした。

(a)1回目のパッチテスト:近くの総合病院皮膚科で実施。結果は全て陰性。
(b)2回目のパッチテスト:パッチテストは汗を掻く時期には正しい結果が出ないとの情報がありました。その情報源の東京医科歯科大で12月に再検査。しかし全て陰性。歯科金属アレルギーの症状はあるのに、パッチテストでは全て陰性。
(c)唯一似たような症状が出た試験法:掛かり付けの歯科医が考えた方法でした。仮の入れ歯の樹脂部分に金属を填め込む方法。この方法で1ヶ月以上放置すると、下唇やその下が赤く腫れる、顎が痒くなるアレルギー症状が再現されました。この方法でチタンも試しましたが症状が出ました。全ての歯科金属に反応してしまった事になります。

どうやら接触アレルギーと口の中に入れた金属のアレルギーは、別の場合があるような気ががしてなりません。パッチテストで分かる人もいるかも知れませんが、分からない人もいる。確実なのは実際に口の中に入れて反応をみることと思います。

(18)最終的な口の中
全ての金属は使えない、しかし長いブリッジでは樹脂ではもたない。その解決策は最近日本でも使われるようになったジルコニアでした。丈夫なセラミックと考えても良いでしょう。

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