歯科治療とワーファリン休薬の考え方
心・脳血管疾患の患者さんには、アスピリンやワーファリンが投与されている場合がおおくある。抗凝固・抗血小板板療法のガイドラインでは、脳梗塞の既往、高血圧、糖尿病、冠動脈疾患、うっ血性心疾患などの1つ以上あるとワーファリンが投与されている。70歳以上ではINR1.6~2.6が目標である。
今のガイドラインでは、これらの患者の抜歯について、圧迫止血できる場合は原則ワーファリンを休薬しない。
ちなみにワーファリンを止めて脳梗塞が発生する率は日本人の場合、年間4~6%である。
ワーファリンを止める場合は、医師との情報交換で判断することになる。
日本では高齢化の進行に伴い脳梗塞や心筋梗塞に代表される血栓性疾患が増加し,抗血小板薬や抗凝固薬を継続的に服用する患者も増えている。現在,抗凝固薬ワルファリンを内服する人は100万人,抗血小板薬アスピリンは300万人に上るとも言われる。こうした患者では,手術や抜歯などの観血的処置を行う際の休薬の可否,また再開のタイミングが大きな問題となる。抜歯,歯周手術時の抗血栓療法



矢郷 香 氏
森本 佳成 氏
矢坂 正弘 氏
シリーズ「抗血小板薬,抗凝固薬の休薬を考える―それは本当に必要か」は,この問題に最新の答を提供することを目指して企画された。第1回は,抜歯や歯周手術時の抗血栓療法について討論を行った。抗血栓療法の中断はリスクが大きく,ほとんどの抜歯例ではワルファリンや抗血小板薬の休薬は不要であること,適切な局所止血処置が重要であることが明らかになった。
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